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ボランティア

登録ボランティアがご自宅または施設などを訪問します。ホスピス緩和ケアにボランティアの力は欠かせません。医療者には担えない役割を、ボランティアが担っています。

GCIボランティアの理念

理念
ご利用者・ご家族の朋として、芍薬が薫風(若葉の香りを漂わせて吹く、初夏の風)をお届けします。

「朋あり遠方より来る、また楽しからずや。」という論語の一説の意味が、年を重ねるほどにしみじみとわかってきたと感じる方は多いのではないでしょうか。人生の最高の楽しみの1つは、仲の良い友人と歓談をすることだというこの孔子の人間味ある一言は、時代を超えて私たちに友の大切さを教えてくれます。
GCI芍薬訪問看護では、こんなふうに人生をいきいきと豊かなものにしてくれる友の存在を、ご利用者一人ひとりと、そのご利用者様を支えておられるご家族の皆様全員に、旅立ちのその時までしっかりと傍に感じ続けていてほしいと願い、ボランティアをホスピス緩和ケアの専門家チームの一員に加えています。

ホスピス・緩和ケアボランティアさんとお話しした際、こんな逸話を話してくれました。
『患者様のお宅にお邪魔したんです。そうしたら、「おお、何しに来たんだ?」って。私、「用がないと来ちゃいけないの?あなたに会いたいから来ただけなんだけど」と。そうしたら、患者様の顔がゆるんだんです。「そっか」って、そっけなかったけど、何かうれしかったみたい』

終末期の患者様は、終末期が近づけば近づくほど社会から分断されてしまいます。病気について知られたくないという思いから、大切だった友人に連絡することも億劫になってしまいます。変わり果ててしまった姿を見てほしくないという思いもあるかもしれません。幸いにもお見舞いに来ることができた友人も、変わり果ててしまった友を前にどう接していいかわからず、困惑し、その後の訪問が途絶えてしまうというケースも少なくありません。

GCI芍薬訪問看護のボランティアは、大切なご友人の代わりを務めることはできません。でも、そんな大切なご友人と過ごした日々のお話を聴くことはできます。ご家族で過ごしてきた思い出深いご自宅で、これまでご利用者とご家族の皆様がどんな日々を過ごされてきたのか、どんな楽しみがあったのか、どんな悲しみがあったのか、聴かせてほしいのです。ボランティアは、こんなことを知りたいと思っています。「何を大切にされているのだろう?」「どんな素晴らしい人生だったのだろう?」「今は何を望んでいらっしゃるのだろう?」ぜひ聞かせてください。

ご家族によっては、ちょっとした心のすれ違いがあるなどして、家族だけで過ごす時間がときには息苦しく感じられることもあるでしょう。そんなときは、GCI芍薬訪問看護のボランティアが新鮮な風をお届けします。まるで薫風のような、さわやかな風です。まさに「朋あり遠方より来る、また楽しからずや。」ご家族だけだと話題にしないようなことも、GCI芍薬訪問看護のボランティアがいると、不思議と楽しく話題にできる。家族の話が弾む。そんなこともあるでしょう。

ボランティアによっては、買い物をしたり、移動のお手伝いをしたり、ご自宅の整理整頓をしたり、音楽を奏でたり、あなたに代わって大切な方にお手紙を書いたりするスタッフもいます。でも、何をしても心は同じ。「あなたに会いたい。あなたと話していたい。だって友だから」ただそれだけなのです。GCI芍薬訪問看護のボランティアの多くは、大切な人を亡くした体験をしている方々です。GCI芍薬訪問看護では、旅立ちの時まで友と一緒にいることがどんなに大切なことなのか、それがわかっている人にだけ、ボランティアをお願いしているのです。

「あなたに会いたい。あなたと話していたい。だって友だから」GCI芍薬訪問看護のボランティアは、そんな思いで、そんな思いだけでご利用者様やご家族を訪ねます。人生をいきいきと、豊かなものにしてくれる友の存在を、ご利用者お一人おひとりと、そのご利用者様を支えておられるご家族の皆様全員に、すぐそばに、初夏に感じるあのさわやかな薫風のように、いつも感じていてほしいのです。

ご利用料金

利用者負担はありません。

ご利用までの流れ

  1. ご自宅に定期的に訪問させて頂いている訪問看護師、ソーシャルワーカー、リハビリ職、ケアマネージャーにご相談ください。専門職スタッフと登録ボランティアさんがまずは一緒にご訪問し、ボランティア内容の詳細を決定します。